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相次ぐ熱波に見舞われている欧州で、日照りによりドナウ川やライン川など主要河川の水位が記録的な低水準となっている。一部の原発が冷却水を十分確保できず停止したり、水運の輸送能力が減少したりし、市民生活や経済への影響が深刻になりつつある。
欧州連合(EU)の気象情報機関によると7月中旬時点で、欧州の干魃(かんばつ)は大半の地域で「危機的」とされた。その後、今夏4度目の熱波が到来。イタリア中部フィレンツェでは今月初めに最高気温が40度に迫るなど、猛暑が続いている。
ライン川では水位低下により貨物船の積載量を制限せざるを得ない事態が発生し、物流コストの上昇や輸送の遅延が懸念されている。ドナウ川流域でも同様の状況が確認されており、水運に依存する地域経済への影響が広がっている。
フランスなど欧州の複数の国では、原子力発電所が河川の冷却水を十分に確保できないとして停止や出力抑制を余儀なくされた。電力供給への不安が強まり、エネルギー政策にも影響を及ぼす可能性がある。
干魃の長期化は農業や飲料水の供給にも影を落としており、気候変動との関連も指摘されている。欧州各国は緊急の対応を迫られる一方で、今後の降雨量が回復するかどうかが焦点となっている。