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ANAが2024年から導入した「300万円の壁」と呼ばれる新運賃体系が、株主総会で激しい非難を浴び、社長が謝罪する事態となった。この制度は年間搭乗額が300万円を超える顧客に特別な優待を提供する一方、一般顧客の利便性を低下させる内容で、株主から「顧客の格差を助長する」と指摘された。
「300万円の壁」とは、ANAの新たな運賃制度で、マイレージプログラムの改定に伴い設定された。高額利用者には優先搭乗やラウンジアクセスなどの特典を拡充するが、一般会員の特典は縮小される。これに対し、株主の一人は「庶民を見捨てるのか」と批判した。
株主総会でANAの芝田浩二社長は「ご批判を真摯に受け止め、制度の見直しを検討する」と陳謝した。しかし、その後も「熱意あるファンを軽視している」との声が相次いだ。
航空業界では、高額顧客を囲い込む動きが加速している。JALも同様の施策を導入しており、収益向上が目的だが、長期的な顧客ロイヤルティの低下を懸念する声もある。
「企業がロイヤルカスタマーを優遇する流れが加速しています。本当に大切にすべきは「熱意あるファン」ではないでしょうか?」。ANAに欠けていたのは、頻繁に利用する顧客だけでなく、ブランドに共感するファンを育てる視点だったと言える。