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ANA(全日空)が叩かれている。5月に運賃制度や予約システムを一新したため、混乱が生じ、問い合わせが殺到しているんだとか。
義を見てせざるは勇無きなり。今回のみは秋田まで大好きな「こまち」には乗らず、助太刀するためANAに乗ることにした。運賃は最も安い「シンプル」を選択した。鉄道は贅沢していいが、飛行機は最安値で、というのがわが家の家訓である。むろん会社も大喜びだ。
「シンプル」では、出発の24時間前からしか座席指定できない、というのも学習済み。当方は23時間前に会社へ向かう電車内でスマホから座席を指定したが、残り2席しかなかった。空港に着いてから操作していたらどうなっていたことやら。冷や汗が出たが、飛行機にも詳しいサンケイ3号君に聞くと、「シンプル」は、親子連れやカップルが離れ離れに座らざるを得ないケースがあるとか。3号君とは離れ離れでも構わないが。
苦難はまだまだ続く。秋田便の出発ゲートが第2ターミナル47番に変更されたのだ。47番ゲートには、バスで運ばれた記憶がある。今は改修されて歩いていけるのだが、遠い、遠い。保安検査場を出てから10分歩いてもまだ着かない。あと少し、というところに鮨屋があり、吸い込まれるように入った。運動後の朝ビールと鮨4貫は、空きっ腹に効いた。
愛煙家でもある3号君が、喜び勇んで灰皿のあるホームの端に駆けていった。首都圏では、ホームで喫煙できる駅はほぼなくなったのではないか。小生は禁煙してから何十年も経つが、代わりにブクブク醜く太ってしまった。禁煙して良かったのか。結論は、いまだ出ていない。
10時44分発新潟行きの特急「いなほ」は既に入線していたが、かなり空いている。秋田―酒田間を走る特急(定期)は、1日2本に減ってしまった。特急「白鳥」や急行「鳥海」が活躍していた往時を知るものにとっては、淋しい限りだ。
確かに初めて見た。3号君によると、レールを運搬し、卸し作業をするキヤE195系気動車だそう。「ロンキヤ」(ロンはロングレールの略)と呼ばれ、ファンも多いんだとか。黄色のなかなかいい面構えで、新幹線の「ドクターイエロー」同様、幸せを運んでくれそうだ。
11時17分、羽後本荘駅に着いた。ここでお目当ての由利高原鉄道に乗り換えよう。それにしても静かだ。週末の昼前というのに、駅前のバス・タクシー乗り場には人っ子一人いない。
11時50分発の矢島行きには、なんと我々2人しか乗っていなかった。貸し切り状態である。
これから我々は同鉄道を2往復するのだが、なぜ2往復したかは、明日のこころだぁ!(コラムニスト 乾正人)