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サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会が閉幕した。トランプ米大統領は「最も素晴らしいW杯」と胸を張ったが、自ら米国代表選手の退場処分撤回を求めるなど、大会には政治が色濃く影を落とした。米メディアは安定した大会運営などは評価しつつ、政治介入には厳しい視線を向けた。欧州メディアからは表彰式でのトランプ氏の振る舞いや、米国流の商業主義を批判する声が相次いだ。
米メディアはW杯について、熱狂の広がりや経済効果を前向きに伝えている。
ニューヨーク・ポスト紙は7月20日、W杯を振り返り「勝者はアメリカ合衆国だ」と報じた。「米国は78試合以上を開催したが、大きな治安上の問題は発生しなかった」と運営を称賛した。別の記事では今回のW杯が米国経済に200億ドル(約3兆2700億円)の押し上げ効果をもたらすと言及。特に試合の開催都市では大規模な特需が生まれているとした。
CNNテレビは「世界中の何百万人ものファンにとって、W杯は単なる大会ではなく、日常的なものになっていた」として、大会の大成功によって観戦者が〝W杯ロス〟になる可能性について報じた。
ただ、盛り上がりの一方、ピッチ外の〝主役〟の一人となったのはトランプ米大統領だ。イラン代表へのビザ(査証)発給遅延問題や、米国代表選手の処分を巡る介入などで物議をかもした。トランプ氏が決勝戦後の表彰式に姿を現すと、観客席からは大きなブーイングが上がった。
ワシントン・ポスト紙は19日の記事で、トランプ氏が「W杯に暗い影を落とした」との見出しで、表彰式の模様を報じた。トランプ氏と国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長の蜜月関係に触れつつ、介入について「(競技を巡る)プロセスに政治的影響が入り込んだ」との意見を紹介した。
米紙ニューヨーク・タイムズ傘下のスポーツ専門サイト、ジ・アスレチックは19日、「米国民は(米国代表がベルギー戦で敗退した)あの試合を忘れたいと思っているだろう」と述べた。介入騒動について「多くのサッカー関係者が大会史上最大のスキャンダルの一つと考える出来事」だと伝えた。