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日本のものづくりを支えるのは、長い年月をかけて磨かれた高度な技術だ。江戸時代にさかのぼる伝統工芸から、最先端の現代産業まで、全国各地に息づく「技」の現場を訪ね、その奥深さに迫る。
新潟県燕市が世界に誇る技といえば、金属洋食器の製造技術が挙げられる。同市は江戸時代から続く金属加工の町として知られ、その技術は今日まで絶えず進化を続けてきた。中でも、燕市を代表する金属洋食器メーカーの一つである「山崎金属工業」は、世界的に高い評価を得ている。
同社の製品は1991年、ノーベル賞創設90周年を記念した晩餐会で採用された。これを機に、山崎金属工業の金属洋食器は、毎年12月にストックホルムで行われるノーベル賞授賞式後の公式晩餐会で使用され続けている。世界のノーベル賞受賞者たちが実際に手にしている食器は、まさに「世界が認める品質」といえるだろう。
この高い品質を支えているのは、職人たちの卓越した技量と、ものづくりに対する熱い思いだ。金属洋食器は原材料の選定から成形、研磨、仕上げに至るまで、多くの工程を経て生み出される。その一つ一つの工程に、熟練の職人たちの繊細な感覚とたゆまぬ努力が注ぎ込まれている。
世界の賓客をもてなす晩餐会で輝きを放つ金属洋食器。その輝きの裏には、日本の職人たちの誇りと情熱が息づいている。伝統と革新が融合した燕市のものづくりは、これからも世界の人々を魅了し続けるに違いない。