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中国軍の原子力潜水艦が6日、模擬弾頭搭載の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)1発を発射し、7000キロ以上、飛行して南太平洋に落下した。地域の安定を脅かすと批判されたSLBM発射について、米欧の安全保障専門家らが分析を加え、論考を公表している。
米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)の核問題専門家、ジョセフ・ロジャース研究員らは7日公表のリポートで、「中国がインド太平洋地域で原潜による戦略核の打撃能力を公に示した初めての事例だ」と評価した上で、「中国が6日に2発のミサイル発射を検討していた可能性がある」との見方を示した。
中国がミサイル部品の落下想定海域を知らせるために出していた航行警報によれば、渤海から日本上空を通過するルートと、南シナ海からフィリピン上空を通るルートの2つがあったと推定できるという。実際には後者の南シナ海の原潜から発射されたとみられているが、ロジャース氏らは、なぜ後者だけになったか理由は不明だとしている。
フランス戦略研究財団のエティエンヌ・マルキュズ上級分析官はX(旧ツイッター)への投稿で、中国は2発の同時発射をもくろんだものの、何らかの理由で渤海からは発射できなかった可能性があるとの見解を示した。
一連の分析は、中国が核抑止力の三本柱(陸上・空中・海上)のうち、海上戦力の強化を進めていることを浮き彫りにしている。専門家らは「次は空中からの核攻撃能力の実証に移る可能性がある」と警戒を強めている。