
世界最大級のIT展示会「コンピュテックス台北」が今年も台北で開幕した。今年の焦点も昨年に続き、AIのインフラ整備とサプライチェーンの強化だ。会場では生成AI向けのサーバーや半導体、冷却技術などが多数展示され、台湾企業がその中心的存在として注目を集めている。
特に、AIインフラの中核となるGPUサーバーや高帯域幅メモリなどの需要が急拡大しており、台湾のファウンドリ大手TSMCやODMメーカーが受注を伸ばしている。コンピュテックス台北は、こうしたサプライチェーンの最前線を担う企業の最新動向を把握する場として重要だ。
日本企業も見逃せない存在だ。例えば、東京エレクトロンやディスコなどの半導体製造装置メーカーは、AIチップ製造に不可欠な装置を供給している。また、NECや富士通などのIT企業も、AIプラットフォームやエッジコンピューティングの分野で台湾企業との協力を強化している。
一方で、AIの社会実装は着実に進んでいる。会場では自動運転、スマート工場、医療AIなど、実際のユースケースを展示するブースが多く見られた。ただ、電力消費やデータセキュリティといった課題も指摘されており、持続可能なAIインフラの構築が今後のテーマとなる。
来場者からは「台湾のサプライチェーン全体がAIシフトしている」との声が聞かれる。今年も変わらぬ焦点でありながら、その深度は年々増しており、次世代のAI技術を支えるプラットフォームとしての台湾の存在感は今後も拡大すると予想される。