
ローマ教皇庁(バチカン)は5日、教皇フランシスコへの批判的な発言を繰り返していたカルロ・ビガノ大司教について、教会の分裂を招いたとして破門したと発表した。「教皇に従うことを拒絶する公的な発言」を問題視した。
ビガノ氏は2018年、聖職者による性的虐待事件に関し、教皇フランシスコが適切な措置を取らなかったとして辞任を要求していた。この要求は教会内部で大きな波紋を広げ、保守派と改革派の対立を深める一因となった。
またビガノ氏は、教皇が同性愛者に寛容な姿勢を示していることや、リベラルな改革を推進していることを繰り返し批判。こうした発言は教会の伝統的価値観を守る立場から行われたが、教皇の権威を損なうものとみなされた。
破門は教会法上の最も重い制裁であり、ビガノ氏は司教としての地位や教会内での活動を全て剥奪される。バチカンは今回の決定について、教会の統一を守るためのやむを得ない措置だと説明している。
ビガノ氏の側からは現時点で公式な反応は出ていないが、保守派の間では今回の破門に反発する声も予想される。バチカンは今後、教会内の結束を強化する方針とみられる。