
日本から「仕事」のためにカンボジアまで渡航した男性は、ビルの「事務所」内で、威圧感のある男にそう告げられた。
「カンボジアでホテルのレビューを書く仕事がある」-。そう誘われたが、実際の「仕事」は、過酷な環境下で特殊詐欺の電話をかける「かけ子」だった。
その拠点では、日本人30人ほどが1日に14時間電話をかけ続けていた。見張り役がおり、居眠りすれば罰金を科せられるだけでなく、スタンガンを当てられることもあった。かけ子が逃げられないように、監視に当たる警備員とみられる人物もいた。隙を突いて脱走を試みたが捕まり、数十人から素手や棒で殴られるなどの暴行を受けた。
近年、詐欺に加担したとして、カンボジアなどの海外拠点で日本人が摘発される事例が後を絶たない。警視庁は渡航した日本人から聞き取りを続けてきたが、拠点の実態は多様だ。
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