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米AIスタートアップのアンソロピック(Anthropic)は、対話型AI「Claude(クロード)」の外部サービス連携機能「コネクタ」を大幅に強化した。これまでビジネス用途が中心だった連携先を、Uber EatsやSpotify、Tripadvisorといった日常生活に密着したサービスへと一気に広げ、AIが個人の生活に深く入り込む「パーソナル・アシスタント」としての立ち位置を鮮明にしている。
今回のアップデートにより、Booking.comやAudible、家事代行のTaskrabbitなど、多様な分野のアプリが新たに加わった。Claudeのコネクタ機能は2025年7月の提供開始以来、すでに200以上のディレクトリを揃え、数百万人のユーザーに利用されている。これまでのMicrosoft 365やGoogle Workspaceといった業務効率化ツールに加え、エンターテインメントやライフスタイル領域が補完された形だ。
利便性の向上も著しい。ユーザーとの会話から文脈や好みを読み取り、最適なアプリを動的に提案する。例えば週末のレジャーを相談すれば、ハイキングアプリのAllTrailsが条件に合うコースを提示し、そのまま会話の中で「ペット可」などの条件を絞り込むことが可能だ。複数のアプリを使い分ける手間を省き、チャット画面を離れることなく、データの抽出から予約、買い物カートへの追加までを完結させられる点が最大の強みといえる。
特筆すべきは、同社が貫く「ユーザー第一」の姿勢だ。Claudeの回答には有料の広告枠やスポンサー付きの提案は一切含まれず、あくまでユーザーにとって最も有益な選択肢が優先して提示される。また、接続したアプリのデータがAIの学習に利用されることはなく、実際の予約や決済のアクションの前には必ずユーザーの最終確認を求めるなど、プライバシー保護と自己決定権が厳格に担保されている。
このコネクタ機能は、無料版を含むすべてのプランのユーザーが利用可能だ。デスクトップ版ならワンクリック、モバイル版(現在はベータ版)でも数回のタップで設定でき、一度連携すればその後の会話でいつでもシームレスに各サービスを呼び出せる。仕事の効率化から日々の暮らしのサポートまで、Claudeは「万能な窓口」としての進化をさらに加速させている。