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首都圏を中心に展開し、「3割うまい!!」のキャッチコピーで知られる中華料理チェーン「ぎょうざの満洲」(本社・埼玉県川越市)。長年愛される餃子のおいしさの秘密やキャッチコピーの由来について、池野谷ひろみ社長(63、肩書は取材当時、現在は代表取締役会長)に話を聞いた。
「『3割うまい!!』のキャッチコピーには2つの意味があります」と池野谷社長は語る。「うまい・安い・元気で、おいしさ3割増し」という意味に加え、「原材料・人件費・家賃」に全体の各3割ずつ充て、残り1割は「顧客のためになる新しいことに挑戦しよう」という意味も込められているという。
現在、県内の自社ファームで栽培されたキャベツやサツマイモのほか、コメや長ネギなど埼玉の食材が多く使用されている(一部地域の店舗を除く)。池野谷社長は「埼玉県は多品種・多品目の食材が採れ、都内にも近いため、お店に新鮮な野菜を届けられるのがメリットです。埼玉県産の食材の魅力をメニューを通じて伝えたいです」と話す。
「ぎょうざの満洲」は昭和39年、池野谷社長の父で現相談役の金子梅吉氏が埼玉県所沢市に中華料理店「満洲里」を開業したのが始まり。昭和52年に現在の「ぎょうざの満洲」に改名し、現在、関東や関西で計104店舗を展開している。
平成23年の東日本大震災では、県内の坂戸工場が計画停電の影響を受けた。これをきっかけに江坂工場(大阪府吹田市)を新設し、関西エリアにも進出した。
平成30年には、金子氏が心筋梗塞で入院。池野谷社長自身も高血圧を指摘されたことを機に、毎日食べても健康に、そして飽きない味を目指すようになった。餃子の材料をオール国産に変更し、調理油をラードから植物油に、豚ひき肉の脂身を3割減らし、赤身を3割増やした。また、定食のご飯には玄米を選べるようにするなど、工夫を施した。
川越市内から訪れた女性は「安くて、たくさん食べることができるのが魅力です」と話す。さらに、素材のおいしさを大切にし、食品添加物を0に近づける商品づくりを目指しているという。
「3割うまい」への挑戦は今後も続いていく。(文・写真 鴨志田拓海)