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韓国・釜山で開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会で23日、登録済み遺産の保全状況審査が行われ、「佐渡島の金山」(新潟県)について歴史の説明を強化するよう日本政府に求める決議案が採択された。韓国メディアが報じた。
佐渡島の金山を巡っては、韓国が戦時中に朝鮮半島出身者の強制労働があったなどと主張している。世界遺産委は2024年の遺産登録にあたり、遺産価値の中心となる江戸時代のみでなく「全体の歴史を包括的に扱う」よう勧告した。これを受けて日本政府は歴史の説明や展示を強化するとした「保全状況報告書」を昨年12月に提出していた。
今回の決議は現地の展示内容などについて「一定の進捗は見られるものの、依然として進展の余地が残されている」と評価。韓国を念頭に「関係当事国」と緊密に協議するよう求め、2027年12月までに改めて報告書を提出するよう要請した。報告書の内容は28年の世界遺産委員会で再度検討される。
佐渡島の金山は400年以上前の歴史がある鉱山遺跡で、江戸時代の17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。先の大戦中は朝鮮人出身者も動員されたが、募集や徴用を通じて給与が支払われるなどし、日本政府は「強制労働には該当しない」との立場だ。
日本政府は24年7月に世界遺産登録されるにあたり、「朝鮮半島出身者を含む労働者の戦時中の過酷な労働環境」を現地の展示で解説することで韓国政府と合意した。