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試合後、フラッシュインタビューに応じた菅原は、勝ち点1という結果を「最低限」と表現した。しかしその口調には、手放しで喜べないプロの厳しさと同時に、チームが一つになっていたという確かな手応えがにじんでいた。
75分から途中出場した菅原は、右サイドを駆け上がり、伊東純也との連係から幾度となくチャンスを創出した。「監督からもコーチからも選手からも『お前の思う通りやってこい』と言われた」と振り返る通り、託された自由な役割を存分に生かした。特に伊東とのコンビネーションについては、「4バックのときにいろいろ組んできた。2人で崩していこうという話をしていたので、うまく実った部分もある」と、緻密な準備が実を結んだことを明かした。
対峙したのはトッテナムでプレーする快速DF、ミッキー・ファン・デ・フェン。世界的に知名度のある相手だが、菅原は臆する様子は微塵もなかった。「素晴らしい選手だとは分かっていた。けれど、国を背負って戦う以上、どんな相手でも負けてはいけない。名前や所属なんて気にせず、ただ死ぬ気で勝つだけです」と、一切の妥協を排した覚悟を語った。
チームは前半をスコアレスで折り返したものの、後半に先制を許す苦しい展開。それでも中村敬斗のゴールで同点に追いつき、再び勝ち越されても、88分にコーナーキックから小川航基のヘッドが鎌田大地に当たってゴールに吸い込まれる劇的な同点劇。菅原はこの場面について、「後半途中から出た選手も含め、スタッフ、ファン、スタジアムの雰囲気が一つになっていた。ここからまた良くなっていくと思う。しっかりリカバリーに切り替えたい」と、一体感が勝ち点獲得につながったと強調した。
W杯はまだ3試合のグループステージが残っている。菅原は「勝ち点3を取れるチャンスもあったし、目指していた。ただ、チームとして初戦をコントロールできたことは大きい」と前を向く。過去に勝ったことのないオランダから引き分けをもぎ取った事実は、今後の戦いへの布石となる。右サイドで火花を散らした伊東とのコンビも、次戦以降さらに磨きがかかるだろう。