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近年、かつてにぎわったはずの「廃墟モール」に、ディスカウントスーパー・ロピアの赤い看板が目立つようになっています。その背景には、廃墟化したモール側の集客課題とロピアの低コスト出店戦略、双方の強い利害一致がありました。「ロピア=廃墟モール再生請負人」と称される理由に迫ります。果たして本当に復活の起爆剤となるのでしょうか。
廃墟モールは、大型商業施設の衰退により空きテナントが目立ち、管理費すら賄えなくなるケースが増えています。地主や運営会社は集客力のある核テナントを求めており、家賃を大幅に下げても入居してくれる事業者を切望しています。こうしたモールでは駐車場が広く、物流面でも優位性がある一方、既存のスーパーには敬遠されがちです。
ロピアは、食品から日用品までを低価格で提供するディスカウントスーパーです。同社の出店戦略の特徴は、高額な新築物件ではなく、閉店したスーパーや廃墟モールなどの中古物件を積極的に活用すること。改装費を抑え、賃料交渉でも強い立場に立ちます。広い駐車場をそのまま使える点も、車での来店が多い客層に合致します。
実際、ロピアが入った廃墟モールでは、食品売り場の充実と価格訴求で少しずつ客足が戻る事例が報告されています。モール側にとっては、空きスペースが埋まるだけでなく、ロピアを目当てに来た客が他のテナントにも立ち寄る可能性が生まれます。ロピア側も家賃が安いため、低価格を維持しやすく、双方にとってウィンウィンの関係が成立しています。
ただし、ロピアの出店だけでモール全体が完全に再生するとは限りません。ロピアの集客力に依存するあまり、他のテナント誘致が進まないケースや、駐車場の混雑など新たな課題も出てきています。それでも「廃墟モール再生請負人」としてのロピアの存在感は増す一方であり、今後の動向が注目されます。