
約40年前、メディアを賑わせた「アグネス論争」から現代に至るまで、社会は本当に男女平等へと進んだのでしょうか。上野千鶴子さんとアグネス・チャンさんがこのテーマで鋭く語り合う対談が、再び注目を集めています。
上野さんは、フェミニズムの意味や弱者・強者の境界について、自身の考えが当初から変化してきたと明かします。「私は以前、家庭は市場原理から切り離された聖域だと考えていました。しかし、実際には市場と家庭は密接に結びついている」と語ります。
アグネス・チャンさんは、当時の論争を振り返り、「あの議論があったからこそ、私は自分の立場を明確にできた」と述べます。彼女は、フェミニズムが多様な意見を包含する力を持つべきだと強調します。
現代の男女平等の状況について、上野さんは「法的な平等は進んだが、実質的な格差は根深い」と指摘します。特に、無償労働やケア労働の負担が依然として女性に偏っている問題を挙げます。
最終的に、両者は「フェミニズムは一つの答えではなく、常に問い続けることが重要だ」と結論づけます。この対談は、読者の価値観に新たな揺さぶりを与える内容となっています。