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サクラやモモ、ヤナギなどの樹木を食い荒らして枯死させる特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」と「ツヤハダゴマダラカミキリ」による被害を防ぐため、茨城県は駆除した成虫を届けた人に奨励金を支給する事業を展開している。幅広い駆除を促すとともに、特定外来生物への県民の理解を深める狙いもある。
県生物多様性センターによると、クビアカツヤカミキリは令和元年、ツヤハダゴマダラカミキリは令和3年に県内で初めて確認された。
生息範囲は古河市など西部を中心に広がり、東へ拡大した結果、現在は水戸市、土浦市、つくば市など20市町で発生や痕跡が確認されている。樹木が食い荒らされ内部が空洞化し倒れる危険が生じ、伐採されたケースもある。
県は「いばらきカミキリみっけ隊」と銘打った事業で外来カミキリムシの退治を促進。駆除した成虫10匹につき奨励金として500円分のプリペイドカードを贈り、10匹未満でも先着順で防災グッズや缶バッジなどの限定グッズがもらえる。
対象は防除業者や自治体職員らを除く小学生以上の茨城県民で、「入隊」手続きは不要。発生や痕跡が確認された20市町で外来カミキリムシを見つけ、県庁内の同センターか各市町の担当課へ届ける。特定外来生物を生きたまま運ぶことは法律で禁止されているため、必ずその場で駆除し、種類を分けて透明な袋に入れて持参する。受け付けは9月末まで。
「みっけ隊」の事業は令和6年度に始まり、令和7年度は前年度比約3.1倍の計7797匹が駆除された。センターの担当者は「駆除の促進とともに、外来種への認知度向上を図る啓発の側面もある」と説明する。
見つける際の目印として、クビアカツヤカミキリの場合、サクラなどの根元にあるフンと木くずが混ざった「フラス」が特徴。ツヤハダゴマダラカミキリはヤナギなどの樹木上部に開いた直径10~15ミリの穴が特徴で、在来種のゴマダラカミキリと似ているが胸部などの斑点の有無で見分けられる。(飯田耕司)