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米国の議会中間選挙は、4年ごとに行われる大統領選挙のちょうど中間の年に実施される。有権者の不満は政権党に向きやすく、与党が議席を減らして野党が伸びるのが通例とされる。その一方で、与野党は今回、全米各地の州で選挙区の線引きを自党に有利に進めようと、いわゆる「ゲリマンダー」にしのぎを削っている。この「人為的な地盤づくり」が、伝統的な中間選挙の流れにどれほどの影響を与えるのか。注目が集まっている。
中間選挙は政権党にとって、歴然とした逆風にさらされる選挙である。戦後の下院選挙を振り返ると、20回のうち18回は政権党が議席を減らしている。中には数十議席を失う“惨敗”も珍しくなく、「中間選挙の鉄壁の法則」と表現する政治専門家もいる。
こうした歴史的法則に対して、トランプ前大統領は独自の「防波堤」を築こうとしている。今回の中間選挙を前に、共和党は南部や中西部の州を中心に、ゲリマンダーを活用して優位な選挙区割りを推し進める。民主党も負けじと、自党に有利な区割りを模索しており、すでに一部の州では火花を散らしている。
ゲリマンダーは、人口の変化や社会情勢を反映して選挙区を見直す際、特定の政党や候補者に有利になるよう境界線を意図的に引く手法だ。野党側の票を特定の選挙区に集中させて無駄な票にしたり、自党の支持者が多く住む地域を細かく分割して議席を積み増したりする。今回の中間選でも、この「線引き」の巧拙が下院の多数派を左右しかねないとみられている。
政権交代の風が吹きやすい中間選にあって、与党民主党がどこまで議席減を食い止められるか。共和党側はトランプ氏の影響力を背景に、ゲリマンダーという“人工的な堤防”で歴史の流れを変えようとしている。両党の思惑が交錯する中、11月の投開票まで、その攻防はますます激しさを増しそうだ。