
イスラエルの最大野党党首で中道のラピド前首相は25日、エルサレムで外国メディア向けに記者会見した。米国とイランの戦闘終結に向けた交渉について、内容の詳細は不明としながらも「非常に憂慮している」と述べた。さらに、イスラエルが意思決定に関与していないとして「米国への影響力は過去最低レベルだ」とネタニヤフ首相を批判した。
ラピド氏はイランとの戦闘について「われわれを滅ぼすと公言してきた敵に対する正義の戦争だ」と主張した。同氏はイスラエルの立場を強く擁護し、国際社会への理解を求めた。
トランプ米大統領が「ネタニヤフ氏は私の言うことは何でもやる」と発言したことに触れ、ラピド氏は「イスラエルは主権国家であり、属国でもない」と指摘。その上で「ネタニヤフ氏が米政権の信頼を失った」と非難した。
パレスチナとの2国家共存については「今後数年間では実現しない」との認識を示した。パレスチナ自治政府には、イスラム組織ハマスなどによるイスラエルへの攻撃を阻止する能力がないと説明した。
これらの発言は、イスラエルと米国の関係や中東和平プロセスに対するラピド氏の現状認識を浮き彫りにした。同氏はイスラエルの政治的リーダーシップに警鐘を鳴らす形となった。(共同)