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レトロな駅にトーマスとパーシーが仲良く並ぶと、ホームいっぱいの乗客や子供たちから歓声が上がった。静岡県の大井川鐵道では2014年から「きかんしゃトーマス号」を運行し、今年で12年を迎えた。
2025年3月には自走するものとしては初めて「きかんしゃパーシー号」も運行が始まり、6月中旬までトーマス号と共に活躍した。パーシー号は10月下旬ごろからの再運行に向け、現在定期検査を受けているという。
大井川本線は金谷駅(静岡県島田市)から千頭駅(同県川根本町)までを結ぶ全長39.5キロの路線。うち新金谷駅から川根温泉笹間渡駅までの先頭に立つのがトーマスやパーシーだ。
同社は主力貨物輸送の衰退を受け、SLによる誘客と鉄道文化保存を目指し、1976年に日本で初めてSLを復活させた。2014年にはアジアで初めてトーマス号の運行を開始し、国内外からファンが訪れ、これまでに約85万人を運んだ。
国内の版権元、ソニー・クリエイティブプロダクツで当時「きかんしゃトーマス」を担当していた久岡たつやさん(70)は話す。「蒸気機関車の運用実績や自然豊かなロケーションがある大井川鐡道でトーマスを走らせたいという話は30年ほど前からあったが、さまざまな交渉などを経て夢がかなった。多くの親子がトーマス号に乗るために訪れるのはうれしい」
久岡さんの父親は国鉄勤務で、幼少期からSLが身近な存在だったという。
この路線は2022年9月の台風15号の被害で、川根温泉笹間渡駅から千頭駅までの19.5キロが不通となっている。2029年春の運転再開を目指すが、復旧には約21億円かかる見込み。その完全復活には国内外にたくさんのファンを抱えるトーマスシリーズの存在が不可欠だ。(写真報道局 成田隼)Google検索で「産経ニュース」を優先表示。ワンクリックで簡単登録