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わくわくしながら握りしめたコインを入れて、ガチャガチャ回す「カプセルトイ」。商品の主流は人気キャラクターグッズなどだが、最近は陶磁器を詰めたカプセルが大人の女性に人気だ。
昭和40年に米国製の輸入マシンで始まった日本のカプセルトイは、今年還暦を迎えた。アニメ、ミニチュア玩具など日本カルチャーとの親和性で独自の発展を遂げ、市場規模は昨年、過去最高の900億円に達した。直径65ミリ(標準サイズ)の球体が意外性に富んできた。
表情豊かなフクロウの箸置き。美しい色合いのぐい飲み…。茨城県の伝統産業、笠間焼のカプセルトイだ。手作り作品をワンコイン500円で楽しめる。
笠間焼のカプセルトイは、笠間市の窯元や若手作家らが「伝統工芸をもっと気軽に」と企画。SNSで話題を呼び、同じく茨城県を代表する益子焼のカプセルトイも登場した。陶器ならではの温かみのある質感と一点物の味わいが、コレクション心をくすぐる。
アートのような佇まいも魅力だ。ガチャの気軽さと手にした時の本物の重みのギャップが、大人女性の心をつかんで離さない。「近ごろ都に流行るもの」として、伝統産業の新たな販路としても注目を集めている。