
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が体制維持の要である治安・情報機関の大改造を始めた。最高人民会議で現行の治安機関を「警察」に改称し再編すると発表したほか、国家保衛相の肩書が「国家情報局長」に変更された。
国家保衛省は秘密警察として政治犯摘発の元締め的存在だが、今回の改編で「国家情報局」に衣替えした。金氏の妹である金与正(キム・ヨジョン)氏がトップに就任する可能性も指摘されている。
新組織は対外情報機関として「北朝鮮版CIA(米中央情報局)」になる公算が大きいとみられる。これは金氏が国内外の脅威に対処するために情報機能を強化する意図を示す。
軍事独裁国家にとって秘密警察は反政府分子やクーデター阻止の安全装置であり、建国以来政治権力の源泉でもある。今回の改造は金氏の恐怖政治の反映と分析される。
新組織の全容は非公開のため、韓国など関係国が情報収集を進めている。今後の動向が北朝鮮の政治体制や朝鮮半島情勢に影響を与える可能性がある。