
JR西日本は18日、揺れを検知して新幹線を自動停止させるシステムに、高知沖から宮崎沖の海底地震計網で得られた情報を新たに取り入れると発表した。南海トラフ巨大地震発生時、これまでより最大約20秒早く止まれるようになる。4月から。
同社によると取り入れるのは、防災科学技術研究所が令和7年6月に整備した南海トラフ海底地震津波観測網「N―net(エヌネット)」のデータ。従来はJR西が山陽新幹線沿線と海岸に設置した地震計に加え、防災科研の地震・津波観測監視システム「DONET(ドゥーネット)」の情報を取り込んでいた。
DONETは紀伊半島沖から室戸岬沖をカバーしており、高知沖から宮崎沖は観測網の空白域になっていた。N―netの情報をJR西の地震検知警報システムに取り入れることで、空白域が解消される。
システムは揺れた場合に車両への電力供給を自動で止め、非常ブレーキを作動させる仕組みだ。これにより、地震発生からブレーキ作動までの時間を最大20秒短縮できる。
記者会見したJR西の倉坂昇治社長は「迅速な減速、停止が可能になり、大規模地震発生時に被害拡大を防ぐことができる」と期待感を示した。