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ブラジル代表が日本代表を相手に土壇場で逆転勝ちし、FIFAワールドカップ2026のラウンド32を突破した。決勝ゴールを決めたガブリエウ・マルティネッリ(アーセナル)は試合後、言葉にならない喜びを語るとともに、アシストを送ったブルーノ・ギマランイス(ニューカッスル)との“狙い通りの連携”だったことを明かした。
試合は前半、日本が佐野海舟の代表初ゴールで先制。ブラジルはなかなか日本の組織的な守備を崩せず苦しい展開が続いた。しかし後半に入ると、アンチェロッティ監督が選手の立ち位置を入れ替え攻勢に出る。するとカゼミーロが同点ゴールを挙げ、試合は振り出しに戻った。その後もブラジルが押し込む展開が続き、後半アディショナルタイムにドラマが生まれる。ギマランイスからペナルティエリア内に送られたパスを受け、マルティネッリが冷静に流し込み、ブラジルが2-1で逆転勝利。ベスト16進出を決めた。
「ブラジル国民全員が突破を喜んでいる姿を見て、胸がいっぱいになった。家族、妻、父、母、友人たち…今の気持ちは言葉では言い表せられない」。試合後のフラッシュインタビューで、マルティネッリは涙を浮かべるような表情でこう振り返った。「まだ実感が湧いていない。しばらくしたら実感できるだろう。先日、家族に『ポストに当たったから、もう一度チャンスがある』と話していた。今日ゴールを決めることができて本当に感謝している。全力を尽くしてくれたチームのためにも、とても嬉しい。言葉が出ないよ」
マルティネッリは、決勝ゴールのラストパスを送ったブルーノ・ギマランイスへの感謝も忘れなかった。「彼のパスはとても素晴らしかった。すでに感謝を伝えたが、今日はチーム全体の努力が勝敗を分けた。96分間全力を尽くし、この勝利にふさわしい戦いぶりだった。最後まで戦い抜いた」。チーム全体のハードワークが、あの土壇場のゴールを生んだと強調した。
プライベートでも親交が深いというマルティネッリとギマランイス。その関係性が、劇的な一連のプレーにつながった。マルティネッリは「ペナルティエリア内でのこういった動きについては普段から話し合っていた。彼は狭いスペースでもクオリティを発揮し、どんなパスでも通せることを分かっていた。だから僕はサイドバックとセンターバックの間にポジションを取り、パスが来るか、あるいは彼がシュートを打った場合のこぼれ球に詰められるよう準備していた」と説明。まさに“狙い通り”の形だったという。
日本は佐野海舟の先制ゴールで王者ブラジルを大いに苦しめたものの、最後の最後で力尽きた。マルティネッリの一撃が日本代表の健闘を打ち砕いた形だが、ブラジル側も「決して簡単な相手ではなかった」(アンチェロッティ監督)と、日本の成長を認めている。ブラジルはこのまま勢いに乗り、2002年以来の優勝を目指して次のラウンドへ進む。