t>

小田急江ノ島線・鵠沼海岸に佇むかき氷専門店「埜庵(のあん)」は、天然氷と自家製シロップへのこだわりで連日行列が絶えない。日本のかき氷ブームを牽引する存在だが、実は長年儲からなかったという矛盾を抱えていた。
多い時で7時間待ち、真冬でも行列ができる人気店。しかし、その陰には「売れれば売れるほど赤字」という構造的な問題が潜んでいた。
原因は、材料である天然氷の高騰と、手間暇かかる自家製シロップの製造コスト。一方で、価格はリーズナブルに抑えざるを得ず、利益が圧迫されていた。
店主は「お客様に喜んでもらいたい」という思いから、品質を落とさず続けてきた。23年間、少しずつ改善し、ファンの支持を得て何とか経営を維持してきた。
そんな中、最近になってようやく収支が改善し始めたという。その秘訣は、新たな販路やイベント参加など、店舗以外の収入源の確保にあった。