
大和証券グループ本社の荻野明彦社長は21日に開いた経営戦略説明会で、4月に発表したオリックス銀行の買収により2030年度の連結純利益が最大435億円押し上げられるとの試算を公表した。現在は手薄な融資による収入や、約3兆5000億円の資金の運用益などが貢献すると説明。「足らない機能を補完する上で、これ以上ないパートナーだ」と話した。
買収の詳細として、傘下の大和ネクスト銀行が3700億円を投じ、オリックス銀行を10月までに完全子会社化する。両行は今後合併する予定だ。
大和ネクスト銀行は現在融資をほぼ手がけておらず、投資用不動産ローンなどを得意とするオリックス銀行を取り込むことで、預金を積極的に活用できる体制を整える。
大和ネクスト銀行は合併後に比較的高い金利を設定するなどして、5年間で預金を2兆円超増やす方針を示している。これにより預金基盤を拡大する。
日銀の当座預金にある余裕資金1兆5000億円も合わせた計約3兆5000億円を活用し、不動産担保ローンや証券担保ローンなどを伸ばす計画だ。