
就職活動を「大学3年の4月よりも前から始めていた」とする学生の比率が昨年よりも高まり、就活が早まっている実態が、民間調査会社のHR総研(東京都千代田区)などの調査で明らかになった。
調査は今年3月、来春の入社に向けて就活に励む各地の大学4年生を対象にインターネット上で実施し、283件の回答を得た。人材紹介会社のポート(東京都新宿区)が結果を公表した。
それによると、学生らが就活を始めた時期について「1年生の前期から3年生の4月(の間)」とした回答が文系が44%、理系が41%となり、全体で4割を超えた。前年同期に同じ条件で行った調査では「3割程度」という結果が出ており、全体に占める割合は1割ほど高まった。HR総研は「就職活動の早期化がさらに進行している」と分析した。
具体的な時期については、文系・理系ともに「3年生の4月」という回答が最も多く、文系が23%、理系が28%だった。次に多かったのは、文系が「3年生の6月」、理系は「3年生の5月」だった。
就活を「1年生前期から2年生の3月(の間)」という早い時期に始めた学生らに、当時の「就活」の内容を尋ねたところ、最も多かったのが「就職ナビや口コミサイトへの登録」で文系が65%、理系が56%だった(複数回答)。
そのほか、文系では「キャリアデザインに関するセミナーへの参加」(41%)、理系では「インターンシップへの応募・参加」(38%)といった回答が多かった。
「もっとも活用している就職サイト」を尋ねたところ、文系・理系ともに、1位がマイナビ(文系48%・理系44%)、2位がONE CAREER(文系20%・理系17%)、3位が就活会議(文系8%・理系8%)だった。
初めて会社などの面接を受けた時期について、文系は「2025年(3年生時の)10月」が最も多く15%。理系は「2025年(同)11月」で17%だった。
調査した3月初旬の時点(3年生の3月時点)で少なくとも1社以上から内定を受けているという学生は、文系では6割以上、理系では7割超に上った。
内定を獲得したい社数についての問いでは、「第1志望に内定すれば1社でよい」が文系・理系ともに6割を超えた。3年生の3月時点で内定を承諾、もしくは承諾を決め、「就活を終了した」とする学生の割合は文系が50%、理系が54%だった。
調査結果から、HR総研は「大学1、2年生のころから就職活動を見据えた活動をする学生も一定数いる」「企業の新卒採用活動はいっそう早期化・多様化が進み、来年の新卒学生はさらにスピード感のある就職活動が迫られている」と指摘した。