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前市長の失職に伴う茨城県石岡市長選が14日に告示され、届け出順に、3選を目指す前職の谷島洋司氏(63)、新人で元県議の戸井田和之氏(61)、新人で医療法人役員の幕内幹男氏(68)の無所属3人が立候補した。2度の不信任決議を経て失職した谷島氏による出直しの是非が最大の争点となり、長引く市政混乱の打開策を巡って論戦が交わされている。複合文化施設整備計画や産科施設誘致構想といった市の施策の方向性も問われる。
谷島氏は出陣式で、不信任決議を受け失職した経緯を巡り「自分自身が変わります」と反省の言葉を口にし、「不撓(ふとう)不屈、愚直な精神で政治の信頼を取り戻していく」と力説した。また、「若者や子育て世代に選ばれるまち」を目指すとし、市長時代に道筋をつけた分娩(ぶんべん)のできる産科施設誘致を進めると訴えた。
茨城県市長会会長の松丸修久守谷市長、桜井信幸県議(石岡市選挙区)らも応援に駆けつけた。
戸井田氏は出陣式で、谷島氏が推進を目指してきた複合文化施設整備計画の「白紙撤回」を唱え、「石岡の未来を担う子供たちに財政負担を負わせるわけにはいかない」と強調した。
財源確保の重要性にも言及し、副市長の不任用、市長公用車の廃止などに取り組むと主張した。大井川和彦茨城県知事や自民党県連の白田信夫幹事長が応援演説に臨んだほか、谷島氏に対する5月の不信任決議採決時に賛成した村上泰道市議会議長もマイクを握った。
幕内氏は出発式で、医師や病院長として地域医療に貢献してきた実績を強く打ち出した。その上で「今度は石岡のために働く所存だ」と述べ、行政のトップとしても市の発展に尽くす姿勢をアピールした。
また、財政基盤の強化などが進んでいない市の現状を「絶滅危惧種だ」と批判し、「生き返らせて元気にするのは私しかいない」と声を張り上げた。投票は21日午前7時から午後6時まで52カ所で行われ、同7時半から市役所で即日開票される。選挙人名簿登録者数は13日時点で5万9072人。(谷島英里子)