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宮城県警大河原署は22日、始業式の日に道に迷っていた女子児童を保護し、無事に親元へ届けたとして、地元百貨店「藤崎」船岡店の店員、佐藤みゆきさん(54)に感謝状を贈呈した。事案が発生したのは4月8日の午前9時過ぎで、新しい環境への登校途中に道を見失った低学年の児童を、佐藤さんが機転を利かせて救い出した。感謝状を受け取った佐藤さんは「当たり前のことをしたと思っている。児童が親元に帰れてよかった」と安堵の表情で語った。
佐藤さんは当日、出勤のために店舗へ向かっていたところ、午前9時過ぎに店舗近くの歩道で女子児童とすれ違った。自身も小学6年生の子どもを持つ母親である佐藤さんは、児童の姿を見て「こんな時間にどうしたんだろう」と直感的に違和感を抱いたという。その後、出勤してきた他の従業員たちも同じ児童を見かけたと口々に話したため、店舗全体で児童の身を案じる状況となった。
佐藤さんは意を決して店を出ると、大通りに面した歩道を歩いていた児童を見つけ、「どうしたの?」と優しく声をかけた。児童からの返事はなかったが、当日は風が強かったこともあり、佐藤さんは児童の安全を考慮して店内に招き入れる判断をした。学校名を聞いても答えは得られなかったが、児童が持っていたお道具箱を確認したことで名前が判明し、即座に近隣の小学校へ連絡を入れた。
この時、小学校側では児童が登校していないことを確認し、ちょうど保護者に対して「登校していない」と連絡を入れている緊迫した状況だった。佐藤さんからの迅速な報せが決め手となり、児童は大きなトラブルに巻き込まれることなく、無事に保護者の元へと引き渡された。学校へ向かう途中で道に迷ってしまった児童にとって、佐藤さんの差し伸べた手は決定的な救いとなったのである。
藤崎で15年以上のキャリアを持つ佐藤さんだが、勤務中にこのような出来事に遭遇したのは初めてだったという。今回の功績について佐藤さんは、「他のメンバーも報告してくれて、みんなの目があったからこそできた」と振り返り、同僚との連携が保護に繋がったことを強調した。地域に根ざした百貨店の従業員による温かい見守りと、迅速な通報が、一人の児童の安全を守り抜く結果となった。