
今年は中国地方以北を中心に桜の満開が例年より早まり、東京では3月28日に満開が観測された。入学式前に散ってしまう地域もあり、気候変動の影響が懸念されている。この背景には「二季化」と呼ばれる現象があるという。
気候変動による季節の変化について、三重大学の立花義裕教授は「二季とはなにか、端的に言うなら「夏が延びている」ということです」と語る。同教授は過去42年分の年間最高気温と最低気温を分析し、気温の分布から夏の期間を定義した。
分析の結果、気象庁がデータを取り始めた1982年からの42年間で、夏が約3週間延びていたことが判明した。一方、冬の期間は延びも縮みもせず、夏が延びた分だけ春と秋が縮んでいる。これが「二季化」の実態だという。
桜の開花にも変化が現れている。立花教授によると「桜は気温が上がるにつれ、つぼみがほころび始めます。近年は「春めく」期間もなく急に気温が上がるため、桜も一気に咲きます」という。急激な気温上昇が満開を早め、散る時期も前倒しになっている。
気候変動の影響は日本だけでなく世界中に広がっている。桜の早咲きはその一例であり、四季のバランスが崩れることで農業や生態系にも影響が及ぶ可能性がある。今後の対策が求められる。
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