
日銀の植田和男総裁は3日、東京都内での講演で、物価上昇リスクが高まった場合には「利上げの是非についてしっかりと議論する必要がある」と述べ、15、16日に開催する金融政策決定会合での追加利上げを事実上予告した。
仮に利上げが実施されれば、2025年12月以来の措置となり、政策金利は現在の0・75%程度から1・0%程度に引き上げられる見通しだ。
植田氏は前回の利上げを決めた25年12月の会合の約2週間前にも、講演で「利上げの是非について、適切に判断したいと考えている」と発言し、市場に強いシグナルを送っていた。今回の発言も同様のパターンをほうふつさせる。
植田氏は中東情勢の緊迫化について、景気減速リスクよりも「物価上振れリスクの方が大きく、より早く表れてくる可能性が高い」と分析し、インフレ加速への警戒感を示した。
また、長期金利の上昇傾向に関し「市場のインフレ予想の上振れが寄与しているとみられる」と指摘。適切な金融政策運営を通じて「市場の信認を確保することが重要」と強調し、政策の透明性を訴えた。