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まさかまた熊本で――。10年前に大地震で被災した熊本が、再び震度7の揺れに見舞われた。命を落とした方々への祈りと酷暑の中で避難生活を続ける方々への支援が最も重要な時ではあるが、その支援を支えるライフラインのひとつが高速道路と高速バスである。地震でどんな影響を受け、今後どのように日常に戻りそうなのか。NEXCO西日本、バスの運行会社などの情報を整理してお伝えしたい。
地震発生直後、NEXCO西日本は九州自動車道の熊本インターチェンジ周辺をはじめ、被災エリアの高速道路各所で緊急点検を実施した。路面の段差やひび割れ、法面の崩落などが確認された区間では、安全が確認されるまで通行止めとする措置が取られた。特に熊本県内では、益城熊本空港インターチェンジから松橋インターチェンジまでの間で一時全面通行止めとなり、復旧作業が昼夜を問わず進められた。
高速道路の通行止めに伴い、高速バスにも大きな影響が出た。熊本と福岡を結ぶ「ひのくに号」や熊本と天神を結ぶ路線など、九州を縦横に走る高速バスの多くが運転を見合わせ、運行再開後も迂回ルートを取る便が相次いだ。バス運行会社によれば、ダイヤの乱れは数日にわたって続き、通勤や帰省、観光などで移動する利用者からは不安の声が上がった。
こうした中で注目されているのが、フェリーの活用だ。高速道路の復旧が長期化すると見込まれたことから、熊本港と島原港を結ぶ有明フェリーや、熊本と関西・九州各地を結ぶ長距離フェリーには、予定を変更して船舶を利用する人々の姿が増えた。特に自動車での移動が困難な区間を避けるため、フェリーを組み合わせたルートを選択するケースが目立っている。
NEXCO西日本は「安全確認が取れた区間から順次、通行止めを解除する」としており、応急復旧工事は想定よりも順調に進んでいるという。高速バスも運休便の縮小が進み、通常ダイヤへの復帰が見込まれている。しかし、余震のリスクが完全に消えたわけではなく、今後の点検結果次第では再び通行止めとなる可能性もある。被災地の復興に向けて、これらの交通インフラが果たす役割は引き続き大きい。