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秩父宮に響いた国歌 自衛隊の役割と安全保障の脆弱性

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Yuki Tanaka
政治 - 14 7月 2026

東京・秩父宮ラグビー場で日本対イタリア戦を観戦した。日本は過去2勝8敗の格上イタリアに8年ぶりに勝利し、来年のラグビーワールドカップへの期待が高まった。だが本稿で注目するのは、試合前に行われた国歌斉唱である。

両国の国歌を演奏したのは、航空自衛隊航空中央音楽隊である。彼らは隊列を組んで整然と入場し、国の代表同士の真剣勝負にふさわしい格調高い演奏を披露した。

航空中央音楽隊は東京五輪をはじめとする国家行事に数多く参加し、世界の優秀な軍楽隊に贈られる賞も受賞した実績を持つ。また、2019年ラグビーワールドカップの際に国歌斉唱用の音源録音に協力した縁もあり、今回、日本ラグビーフットボール協会が防衛省を通じて演奏を依頼した。

私が航空中央音楽隊の演奏に特に気をとられたのは、6月に小泉進次郎防衛相に行ったインタビューでの話が記憶に残っていたからだ。

小泉氏は、沖縄で自衛官の家族会から聞いた話として、次のように明かした。「学校で航空自衛隊の音楽隊がコンサートをやろうと思ったら、一部の人たちから『軍と直結する音楽隊はダメだ』といわれ、中止になった」。「その学校に通っている自衛官の子供たちもいた。学校現場で自衛隊の存在についてどう教えてきたのか」とも語っていた。

最近も、日教組出身の立憲民主党の参院議員が「自衛隊に行く子供は経済的に厳しい。豊かな子供は自衛隊とか(には)ならない」と発言したり、立民の秋田県議が「迷彩服を着た方がどんどん町を歩くようになれば観光にも影響する」と語ったりすることがあった。音楽隊ではないが、名古屋大学の学園祭では自衛隊ブースの出展が中止に追い込まれた。

日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中、政府は年内に国家安全保障戦略などの3文書を改定する。改定に向け、自民党が政府に行った提言は「新しい戦い方」への対応を盛り込み、「外国からの影響工作・プロパガンダへの対策を含む認知戦への備えはわが国の安全保障に直結する喫緊の課題である」と指摘した。また、さまざまな取り組みを進めていくには「国民の理解を得ることが不可欠」だと訴えた。

有事になれば、相手国は日本国内で自衛隊に批判的な世論を作ろうとしたり、厭戦ムードを広げたりするような認知戦や情報戦を仕掛けてくるだろう。すでに着手している可能性もある。

果たして日本社会はその準備ができているだろうか。沖縄での音楽隊の演奏中止や名古屋大の出展中止はごく一部のケースかもしれないが、日本はそうした脅威に対して脆弱な部分が残っているように思える。

小泉氏はかねて「あらゆる方面から、日本の脆弱なところを見つめ、一つ一つ強靱性に塗り替えていくことが、安全保障戦略を変えるという作業だ」と説明してきた。

内閣府が1月に公表した世論調査では、自衛隊に「良い印象を持っている」「どちらかといえば良い印象を持っている」と答えた人が合わせて93・7%に上った。また、国の防衛について「教育の場で取り上げる必要がある」と答えた人も「どちらかといえば」を含めて91・7%だった。国民の理解獲得へ向けて、自衛隊の広報活動や情報発信の果たす役割は大きい。(政治部長兼論説委員)

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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