t>

2026年上期に歴史的な上昇をみせた日本株相場は、7月以降の利益確定売りで大きく調整したが、好調な企業業績を背景に秋には反転する可能性が高い。市場関係者の間では、日経平均株価が10月後半から11月にかけて、6月25日につけた終値ベースの過去最高値7万2366円に再トライするとの観測が浮上している。
ここから先の相場の主役は、上期に急騰したAI・半導体株から交代し、自動車、電機、IP(知的財産)など、出遅れ感のある主力大型株になりそうだ。幅広く買われる「全体底上げ的な上昇」が予想され、日経平均を押し上げる原動力になるとみられる。
振り返れば26年上期、日経平均の上昇率は39%に達した。初めて6万円の大台に乗せてから7万円台まで、わずか2カ月という急ピッチな上昇だった。この期間、日本株市場の主役はキオクシアホールディングスだった。
メモリー半導体の価格上昇を受け、キオクシアの株価は年初に1万円台だったものが、半年で10倍超の11万円台まで駆け上がった。アメリカのマイクロン・テクノロジー、韓国のSKハイニックスなど半導体メモリー株は世界中で軒並み上昇した。
ところが7月以降、世界的な半導体関連株への利益確定売りでキオクシア株は急落。値上がり幅の半分程度下がる「半値押し」水準を下回る5万2000円台まで下げた。連動するように日経平均も急落。さらに1カ月足らずでキオクシア株は3分の1近くまで、日経平均は6万円割れ寸前まで下がり、市場には悲観色が強まった。
とはいえ冷静に考えてみれば、6月までの上昇ピッチがあまりに急すぎただけで、7月の下げはむしろ健全なスピード調整とみていい。アメリカでも韓国でも、上がりすぎた半導体銘柄には調整が入っている。企業業績が依然好調であることを踏まえれば、秋以降の反転は十分に期待できる。