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東京都中央区、駅徒歩7分の立地に建つ築50年超のマンション。一見すると「オンボロ」と評されるその25㎡のワンルームで、大木奈ハル子さん夫妻が理想の住まいを実現した。自らの手で壁を塗り直し、古びた設備を再利用しながら、セルフリノベーションに挑んだその経緯とは。
「最初は『狭すぎる』『古すぎる』と感じました」と大木奈さん。しかし、あえてその「欠点」を活かす発想へ転換。25㎡(約6畳1K)という限られた空間を、自分たちの暮らしに合わせて再設計するため、壁の一部を撤去し、収納やキッチンをDIYで作り直した。
「古い柱や梁は残し、それらをインテリアのアクセントにしました」と大木奈さん。築50年の風合いを残しつつ、現代的な機能性を加える手法は、まるで古い骨董品を蘇らせるよう。ペンキの色選びや家具の配置にもこだわり、細部まで自分たちの好みを反映させた。
「狭さ」を逆手にとった設計の妙は、空間を無駄なく使うこと。例えば、ベッド下を大容量の収納に変え、キッチンのカウンターは作業台兼ダイニングテーブルとして活用。結果的に、6畳のスペースでありながら、息苦しさを感じさせない開放的なリビングが生まれた。
「自分たちで作り上げたからこそ、愛着が湧く」と大木奈さんは笑う。このDIYリノベーションは、単なる住まいの改装を超え、暮らしそのものを再定義する試みだった。「壁を壊す」という行為は、物理的な仕切りだけでなく、固定観念も取り払い、夫婦の絆を深めたという。あなたならどんな「壁」を壊しますか?