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味の素といえば調味料や冷凍食品が有名だが、今やその成長を支えているのは半導体材料だ。AI関連需要の高まりを背景に、独自技術を生かした電子材料事業が急成長。株価も6年で7倍に上昇した。
同社が手掛ける絶縁フィルム「味の素ビルドアップフィルム(ABF)」は、半導体パッケージ基板に欠かせない材料で、世界中の半導体メーカーに採用されている。その高い性能と供給安定性が評価され、市場シェアは圧倒的だ。
食品事業は安定的な収益源だが、半導体材料事業の急拡大で全体の収益構造が変化。株価は半導体関連株として評価され、予想PERは食品業界平均を大きく上回る水準に達している。
「味の素のPERは確かに高いが、それに見合う成長性がある」とアナリストは指摘。一方で競合他社の追随や需要変動リスクを懸念する声もある。食品と半導体の二足のわらじは、割高感を払拭できるか。
今後の焦点はABFの需要拡大ペースと食品事業の利益改善。半導体市場のサイクルに左右されるリスクを抱えつつも、AIやデータセンター向け需要が中長期的に成長を支えるとの見方が強い。