
投資家を欺き、資本市場への信頼を失墜させる不正会計。不振企業のみならず、日本を代表する大手企業も相次いで粉飾に手を染めており、その闇は深い。日本公認会計士協会会長の南成人氏に、不正会計の再発防止策について聞いた。
南氏は「職業的懐疑心を大切に、組織文化含め誠実性を判断」と強調する。会計士は常に疑いの目を持ち、企業の実態を厳しく検証する姿勢が不可欠だと指摘した。
組織文化の誠実性判断では、経営陣の倫理観や従業員の行動規範を評価する重要性を説く。企業風土が不正を誘発するかどうかの見極めが再発防止の鍵となると述べた。
具体的な対策として監査の質向上や内部統制の強化を挙げ、会計士自身の継続的な教育の必要性も強調した。また、企業側の透明性向上も不可欠だと付け加えた。
最後に南氏は、資本市場の信頼回復には監査法人、企業、投資家など全ての関係者の協力が欠かせないと締めくくった。不正会計撲滅へ向けた決意を改めて示した形だ。