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香川県は10日、世界的建築家の故丹下健三氏が設計した旧香川県立体育館(高松市)の解体工事に着手した。県は地震による倒壊の危険性を理由に挙げている。一方、文化的価値が高いとして地元建築家らでつくる団体が昨夏以降、県に利活用に向けた協議に応じるよう求めていたが、実現しなかった。
同日午前、業者が敷地周囲の植栽の撤去を始めた。工事に反対する人が現場を訪れ、県職員に抗議する場面もあった。県の計画では、来月には内装の取り外しを進め、9月には建物の解体を開始し、来年9月には更地にする予定だ。
旧体育館は昭和39年に完成した。曲線を描く外観から「船の体育館」として親しまれたが、屋根落下の危険性から平成26年に閉館した。多額の耐震費に見合う活用策が見つからず、県は令和5年に解体を決めた。
昨年7月、地元建築家らでつくる団体が全額民間資金でホテルなどとして再生する案を提示した。しかし県は「具体的でない」などとして応じず、同団体は解体費の支出差し止めを求めて高松地裁で係争中だ。
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