t>

ロシアが、不法占拠している北方領土周辺の大規模な区域で軍事演習を行うと通告してきたことを、5日に日本政府が確認した。政府は外交ルートを通じ厳重に抗議した。ロシアはこの通告に前後して、海軍の太平洋艦隊を日本海などへ展開し「防衛演習」を行うと公表しており、日本周辺で軍事活動を活発化させる恐れがある。
政府関係者によると、ロシアは今月5日から10日まで、択捉島(えとろふとう)や国後島(くなしりとう)の周辺で射撃演習を行うと通告。さらに今月29日までを期限とし、色丹島(しこたんとう)や国後島周辺の別の海域でも演習を行うと通告した。
日本政府はそれぞれの演習について、外交ルートを通じて「北方四島における軍備強化の動きはわが国の立場と相いれず、受け入れられない」と抗議した。
ロシア国防省は4日、防衛演習のため海軍太平洋艦隊が日本海やオホーツク海、太平洋北西部に向けて大規模移動を始めたと発表した。
ロシアメディアのインタファクス通信によると、演習は数週間で、計約60隻の艦艇や潜水艦、約1万3000人の兵員を動員し、最新装備の運用などを検証するという。
一方、ロシアは先月末から今月6日にかけ、極東のクリール諸島(千島列島と北方領土の露側呼称)やカムチャツカ半島の周辺海域でミサイル演習などを通告していた。日本政府関係者は「北方領土を含めた異例の広範囲で同時に演習を行う恐れがある」と指摘している。