t>

日本のものづくりは、長い歴史の中で磨かれてきた高度な技術によって支えられている。江戸時代にさかのぼる伝統工芸から最先端の現代技術まで、全国各地の「技」の現場を訪ね、その魅力と挑戦を追った。
群馬県で最大の都市・高崎市に、200年以上前から縁起物として親しまれてきた伝統工芸品がある。毎年正月に立つ「だるま市」が冬の風物詩となっている「高崎だるま」だ。
高崎だるまが発展した背景には、上州名物の冷たく乾燥した「からっ風」がある。この風がだるまの紙張りや乾燥に適していたとされる。現在は年間約90万個が出荷され、国内シェアは8割を占める。
中でも、100年近い歴史を持つ「今井だるま店NAYA」は、伝統を守りながら現代の生活様式に合うようアレンジしたデザイナーズ系のだるまで注目を集めている。
長く続く伝統に安住せず、新しい表現や海外販路の開拓にも挑戦する。変わりゆく時代の中で、高崎だるまは「ニッポンの技」を未来へつなぐ挑戦を続けている。