
50歳の茜さんは、偶然乗り合わせたタクシー運転手との再婚で第二の青春を謳歌している。学歴や肩書きを重視した初婚は失敗に終わったが、その経験が固定観念を取り払うきっかけとなった。今の夫との出会いは、彼女の人生観を大きく変えたという。
茜さんは大学卒業後、親の勧めでエリートサラリーマンと結婚。しかし、価値観の違いから次第にすれ違いが生じ、10年で離婚に至った。「当時は『高学歴なら安心』という固定観念に縛られていた」と振り返る。離婚後は仕事に没頭し、男性との交際を避けるようになった。
転機は3年前、仕事帰りに乗ったタクシーで訪れた。運転手のAさん(59)との会話がはずみ、翌週も同じ時間にそのタクシーを待つように。次第に互いに惹かれ合い、交際が始まった。Aさんは高卒で運転手歴20年のいわゆる「非エリート」だが、誠実で思いやりがあり、茜さんの心を開かせた。
再婚後、茜さんは初婚の時に感じていた肩身の狭さやプレッシャーから解放された。「夫と一緒にいると、他人の評価を気にしなくなった。学歴や職業では測れない幸せを実感している」と語る。二人は休日によくドライブに出かけ、旅行や趣味を楽しむ。
茜さんの経験は、結婚における固定観念の危うさを浮き彫りにする。「大切なのは条件ではなく、一緒にいて自然体でいられるかどうか」と彼女は強調する。50歳からの再婚は、多くの人にとって希望の光となるだろう。