【久保田勇夫の一筆両断】回想の「政」と「官」(9)心くばり(1/2ページ)

1 minutes reading View : 4
Avatar photo
Haruki Sato
政治 - 13 May 2026

竹下登大蔵大臣は、仕事の合間やリラックスした時に役人を相手に「駕籠に乗る人 かつぐ人 そのまた草鞋を作る人」という格言を引用しながら、人にはそれぞれの役割があり、軽視できない重要性を持つこと、目的達成には全員の機能が必要であると説いた。そして、全ての仕事を評価し、感謝の念を持つべきであると強調した。

さらに、「汗は自分で掻き、手柄は人に与えましょう」という言葉を自ら実践していた。竹下大臣は自ら根回しを行いながらも表に出さず、成功すると同僚や部下に対して「ありがとう。君のおかげでうまくいった」と感謝を述べた。しかし、著者はその影で自身の功績が自然に伝わるように巧妙に配慮していたと感じたという。

竹下大臣は、部下である「官」に対しても同様の思いやりを示した。大臣室で会議を行う際、結論が既に決まっている場合、自身の役割は最も努力した出席者を探り、その人物を大勢の前でねぎらうことだと説明した。しかし、その人物に質問をする際、答えられなければ恥をかかせることになるため、答えられる質問を慎重に選ぶ必要があり、それが難しいと語った。

国際関係を担当していた著者は、竹下大臣が国際分野で経験を積み、自信と存在感を増していく過程を目の当たりにした。当初はIMF総会の演説や外国大臣との面会で緊張していたが、次第に落ち着きを見せるようになった。その背景には、相手の大臣も政治家であるという共通点に気づいたことがあると著者は考えた。

竹下大臣は会談の冒頭で、相手の国会議員歴を尋ねることが多くなった。大抵の場合、自身の方が長いため、「そうですか。実は私は○○年やっています」と優位に立つ展開になる。こうした積み重ねが、数々の国際会議や外国との交渉における自信と実力、さらには相手との信頼関係の構築につながった。

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
Share Copied