
ロンドン中心部で16日、極右活動家が主催したデモが行われ、英メディアは警察情報として約6万人が集まったと伝えた。別の場所ではパレスチナに連帯を示すデモもあり、約2万人が行進した。警察官約4000人が警戒に当たり、両デモで計40人以上が逮捕されたが、大きな混乱は報告されていない。
極右活動家のデモでは英国旗やイングランドなど各地域の旗を掲げた参加者が路上を埋め尽くし、不法移民の排斥やスターマー政権の交代を強く訴えた。南東部エセックス州から訪れたジェームズさん(54)は不法移民の流入について「私たちのアイデンティティーが失われている」と主張した。
親パレスチナのデモは、1948年のイスラエル建国に伴い約70万人が難民となったパレスチナのナクバ(大惨事)から15日で78年を迎えたのに合わせて実施された。参加者はパレスチナへの連帯を示しながら行進した。
英メディアによると、デモに先立ち英政府は国外の極右活動家11人の入国を拒否する措置を取った。昨年9月の反移民デモには10万人以上が参加しており、今回の規模はそれより小さいものの、大きな注目を集めた。
警察は両デモを分離して対応し、大きな衝突を防ぐことに成功した。逮捕者はいずれも軽微な秩序違反が中心で、デモは全体として平穏に終了したとみられている。(共同)