
自民党内で麻生太郎副総裁らが発起人となり、高市早苗首相(党総裁)を支持する議員グループ「国力研究会」が21日に発足する。この動きについて、高市首相や麻生氏の思惑、さらに「ポスト高市」を狙う候補たちの計算を分析する。
こうした議員グループでは発起人の顔ぶれが鍵を握る。発起人には麻生氏(麻生派)のほか、茂木敏充外相(旧茂木派)、加藤勝信元官房長官(旧茂木派)、西村康稔選対委員長(旧安倍派)、萩生田光一幹事長代行(旧安倍派)、小泉進次郎防衛相(無派閥)、小林鷹之政調会長(旧二階派)、中曽根弘文元外相(旧二階派)、松山政司参院議員会長(旧岸田派)、有村治子総務会長(麻生派)、山谷えり子元拉致問題担当相(旧安倍派)が名を連ねる。
注目すべきは、昨年10月の総裁選で高市首相と直接対決した茂木氏、小泉氏、小林氏が発起人に加わっている点だ。これは麻生氏の老獪な戦略であり、党内の有力候補を懐柔することで「高市1強」体制を内外に示そうとする狙いがあるとみられる。
一方、同じ総裁選に出馬した林芳正総務相のほか、岸田文雄元首相、石破茂前首相、武田良太元総務相、石井準一参院幹事長といった有力議員は発起人には加わっていない。彼らが最終的に会に参加する可能性はあるが、現時点では距離を置いている。
この研究会の発足は、来年の参院選やその後の総裁選を見据えた布石とみられる。麻生氏の巧みな派閥間調整と「ポスト高市」をにらんだ各議員の思惑が交錯する中、今後の政局の動向が注目される。