
日米欧の先進7カ国(G7)は18日、パリで財務相・中央銀行総裁会議の初日の討議を開き、先端人工知能(AI)を悪用したサイバー攻撃への具体的な対応策を、6月の首脳会議(サミット)までにまとめることで一致した。出席した片山さつき財務相が記者会見で明らかにした。世界的な長期金利の上昇に対しては各国が懸念を示した。
先端AIは米新興企業アンソロピックの「クロード・ミュトス」が念頭にある。このシステムは脆弱性を見つけ出す能力が極めて高く、サイバー攻撃に悪用される恐れがあるとされている。G7は協調して対処する方針だ。
片山氏は記者会見で「攻撃に対しG7が協調した対応をできるようにすることが重要だ」との認識を示した。また、検討が続いていた重要鉱物の安定調達についても議論を加速させることで一致したと明らかにした。
中東情勢の悪化による原油高を背景に、各国の国債の金利が上昇している。会議では、この金利上昇は投機的な動きによるものとの見方が強かった。
片山氏は外国為替市場での円安ドル高進行にも言及し、「必要に応じて適切に対応する」と述べた。G7は引き続き協調して経済・金融の安定に努める方針だ。