
2国間会談でも多国間の国際会議でも、経済安全保障に関わる問題が議論される場では重要鉱物、とりわけハイテク機器に欠かせないレアアース(希土類)が必ずといっていいほど議題に上る。
レアアース供給で圧倒的な支配力を持つ中国が露骨な経済的威圧を繰り返しているためだ。
中国は昨年、レアアースの輸出規制でトランプ米政権の関税攻勢に対抗した。
台湾有事を巡る高市早苗首相の発言が気にくわぬと、レアアースを含む軍民両用品の対日輸出管理の強化も仕掛けた。
中国は元来、他国を従わせる「武器」としてレアアースを利用してきたが、この1年はその効果を再確認し、さらに味をしめて一段と武器化を強めているようである。脱中国のレアアース供給網を構築するには、価格競争力で劣らない仕組みを具体化する必要がある。日本は米国などと連携し、リサイクル技術の確立や代替材料の開発、新たな鉱山開発への投資を加速させるべきだ。