
イギリスのACカーズは2026年5月、新型スポーツカー「ACコブラGTクーペ」を発表した。V8エンジンを搭載したこのモデルは、かつてマッスルカーの代名詞として名を馳せたACコブラの系譜を継ぐものである。
このビジネスが興味深いのは、電動化が進む自動車業界において、あえて大排気量のV8エンジンを積むスポーツカーを送り出す点にある。ACカーズは、伝統と現代の技術を融合させる独自の戦略を取っている。
ACコブラGTクーペのデザインの源泉は、1963年に登場した「シェルビーACコブラ」にある。オリジナルのACコブラは、軽量なシャシーに強力なV8エンジンを搭載し、レース界で圧倒的な存在感を示した。
新型GTクーペは、このオリジナルの文法に則って開発されている。つまり、軽量な車体と高出力エンジンの組み合わせという、ACコブラの核心的な思想を受け継いでいるのだ。
今、ACコブラGTクーペを送り出す意味は、単なるノスタルジアではない。純粋なドライビングプレジャーと、機械的な美しさを求めるユーザーに応える挑戦として、現代におけるマッスルカーの新たな形を提示している。