カリフォルニア大で“中学数学”補習が急増 理工系教員1000人超が抗議 原因はSAT廃止

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Yuki Tanaka
科学 - 02 6月 2026

カリフォルニア大学(UC)の数学や科学・技術・工学・数学(STEM)分野の教員らは5月25日、大学運営陣とカリフォルニア州民に向け、教育体制に関する公開書簡を発表した。同日時点で1000人以上の教員が署名している。

書簡の主な要求は、2027年の入学試験からSTEM専攻志願者に対し、全米共通学力試験「SAT」「ACT」の数学スコア提出を再び義務付けることだ。教員らは、名門大学であるUCの教育水準と社会階層の流動性を促すという大学の使命が崩壊の危機にあると警告している。

教員たちの強い危機感の背景には、過去5年間で教室内の学力格差が急拡大したことがある。UCサンディエゴ校の報告では、高校レベルの数学スキルに満たない学生の数が約30倍に激増し、そのうち70%は中学生レベルにも達していない。これは新入生の約12人に1人に相当する。

UCバークレー校でも同様の傾向が続いており、数学の診断テストを受けた第1学期の微積分受講者の20~30%が深刻な学力不足であることが3年連続で確認された。その結果、本来は大学レベルの高度な科学や工学、経済学を教えるべき教員たちが、中学生レベルの数学から教え直さざるを得ない事態が発生している。

この学力低下の決定的な引き金となったのが、2020年に決定されたSAT/ACTの提出義務廃止だ。当時は一時的な措置だったが、現在では恒久的な制度として定着してしまった。

教員らは、高校の成績インフレやAIを使った自己アピール文(エッセイ)の横行により、現在のGPAやエッセイに偏った選考方法では、学生が大学レベルのSTEM教育についていける基礎力があるかを正確に判断できないと指摘する。

同レベルの他大学が基礎学力を担保するためにテスト要件を復活させている中、UCだけが取り残されれば、卒業率の低下や学位取得の長期化を招き、カリフォルニア州の科学技術や経済を担う人材育成に重大な支障をきたす恐れがある。

標準テストの導入は多様性や公平性を妨げるとの批判があるが、教員たちはこれを否定する。むしろ、客観的なテストは教育環境に恵まれない学校にいる優秀な才能を発掘するツールにもなり得ると主張する。

基礎的な学力不足を見て見ぬふりをして入学させることは、最も弱い立場の学生に大学で壁にぶつかるというさらなる困難を強いる結果を生む。教員たちは真の公平性とアクセスとは、客観的な指標を用いて学生の現状と必要なサポートを正しく把握し、カリフォルニア州の高等教育システムを適切な場所へ導くことであると述べている。

書簡は結びとして、2027年からのSAT/ACT数学要件復活、高校の成績のばらつきを補正する共通指標としてのスコア活用、STEMプログラムの入試方針への教員の関与と監督、入試基準が適切に機能しているかを検証する制度的説明責任の4点を要求している。

研究論文メディア「Seamless」を主宰し、日々多数の論文に目を通すジャーナリストが本記事を執筆。ITmedia NEWSでは世界中の最先端研究を厳選・解説する連載「Innovative Tech」を担当している。

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、ITmedia NEWSの記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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