
ウクライナのゼレンスキー大統領は4日、ロシアのプーチン大統領に戦争終結と首脳会談の開催を提案する公開書簡をSNSで公表した。ゼレンスキー氏は「理由なき戦争だ」と批判した上で、ロシアは軍事的、経済的に疲弊しており、国民も戦争継続を望んでいないと指摘。「戦争はもう十分だ」と述べた。一方で、ロシアが和平に応じなければ「ウクライナは自国の存続のために戦い続ける」と強調した。
ウクライナメディアによると、ゼレンスキー氏がプーチン氏に公開書簡を送るのは、2022年2月のロシアによる全面侵攻後初めてとされる。しかし、プーチン氏はこれまでウクライナが「降伏」を受け入れるまで戦闘を継続する構えを示しており、今回の提案に応じる可能性は低いとみられる。
ペスコフ露大統領報道官は4日、ゼレンスキー氏の公開書簡を確認したと述べ、プーチン氏にも近く報告されると説明した。タス通信が伝えた。
公開書簡でゼレンスキー氏は、ウクライナが露領内深くまで長距離攻撃できる能力を獲得したと表明。露経済は疲弊し、前線での露軍の死傷者数は先月だけで3万人を超えたと述べ、「戦争から身を引くことを恐れないでください」と訴えた。また、「あなたは戦争で両国を永遠に分断させた」と指摘し、外交で両国の次世代の未来を決定すべき時が来ていると強調した。
(小野田雄一)