
4年に1度のサッカーの祭典、第23回ワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会は11日(日本時間12日)、メキシコシティー競技場での1次リーグA組のメキシコ―南アフリカで開幕した。
8大会連続出場の日本は14日(同15日)のF組初戦でオランダと対戦する。開催国の一つ、メキシコは1970年、86年に続き、史上初めて3度目の開催という歴史を刻む。いまなお語り継がれる伝説を生んだ地で、新たな物語の誕生に期待がかかる。
開幕戦の舞台、メキシコシティー競技場は標高2200メートルの高地にあり、500年以上前に栄えた文明の名を冠した「アステカ競技場」の通称でも知られる。サッカーファンなら誰もが知る〝王様〟ペレ(ブラジル)〝神の子〟マラドーナ(アルゼンチン)の名を世界に最も印象付けたスタジアムでもある。
70年大会は決勝でブラジルが4-1でイタリアを破り3度目の優勝。ペレが歓喜のあまりピッチになだれ込んだファンらに担がれるシーンは有名だ。ペレは「アステカには特別な何かがある」と言葉を残している。
86年大会では、マラドーナが世界をくぎ付けにした。準々決勝のイングランド戦で「神の手」と「5人抜き」という2つのゴールを決め、さらに西ドイツを下してアルゼンチン2度目の優勝を飾ったのもアステカだった。