
国土交通省は12日、女性用トイレの行列問題の改善に向けたガイドラインを公表した。利用者が男女でほぼ同じ施設では、男女で待ち時間が平等になるよう女性用の便器数を男性用より多く設置するといった基準を示した。さまざまな施設の新築や改修の際に参考になりそうだ。
2025年6月に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2025」で、女性用トイレの利用環境の改善に向けた対策の推進が位置付けられた。これを受け、国交省は、女性用トイレの行列問題の改善に向け、具体的に検討を進めていた。
国交省が実施した実態調査では、女性の多くがトイレの利用にあたり「行列に並ばなければならないこと」に不満を感じていることや駅、空港、映画館といった多くの施設で女性用の便器の数が男性の便器の数以下になっている状況が確認されていた。
また、便器の洋式化、温水洗浄便座の普及などでトイレの快適性が向上したことや、用を足す以外に、化粧・着替えといった行為にも利用されることも増え、トイレの占有時間が増加していることも明らかになっていた。
今回のガイドラインでは、「女性の社会進出が進んだ現状に合わせ、適正な便器数についての検討が求められる」ことが示された。利用者の男女比が大きく変動する施設のトイレは、「新設段階から男女の便器数を柔軟に調整できる仕組みを導入しておくべきだ」と指摘した。
また、待ち時間を減らすためにも、個室での化粧やスマートフォン利用といった行動を抑制するほか、利用者のマナー向上を促すことも挙げられた。